以下各チェック項目について簡単に説明しておきたい。
まず
「左右バランス」
は文字通りスピーカーの左右から同じ音量の音が出ているかどうかということ。ただし左右が均等でないからといって、アンプのバランス・コントロールをいじればいいというものでもない。まずプレーヤーが水平に置かれているか、カートリッジが盤面と平行に取り付けられているかということを確かめる。さらにインサイドフォースキャンセラーが適確にセットされているかどうかという点も関係する。それらが全て正しければ、原因はアンプにあるわけだ。
「位相特性」は信号の極性のことである。プラスとマイナスが逆になっていないか、これでわかる。逆の場合は、カートリッジのリード線が逆相につながれていることが多い。そうでなければスピーカーケーブルもチェックする。片側だけ逆相という場合は分かりにくいので、なにか様子が変だと思ったら疑ってみるといい。
「1KHz」
は基準周波数としての信号で、極端に音が小さいあるいは大きいというときは、MMとMCを間違えていないか、MCの負荷抵抗が違っていないかチェックする。
「クロストーク」はチャンネル間の信号の漏れだが、カートリッジやイコライザーの性能にもよる。しかしインサイドフォースの調整や水平確保で改善されることもある。意外に漏れているのは事実である。
「回転むら」も通常かなり聴こえるものだ。モーターの性能による部分が大きいが、ベルトドライブの場合はベルトが伸びていたりテンションが強すぎたりすることも原因となる。また電源環境を整えることで改善されることもある。
「スタンディング・ウェーブ」は定在波のことで、特定の周波数が増幅される現象である。部屋の壁は平行になっているため、その距離に応じて一定の波長の音波だけが減衰せずに残ってしまうのである。一方の壁に吸音材や拡散材を置くことで解消される。
「無録音溝」は無信号のトラックである。S/Nやターンテーブルのゴロ、ハムなどがこれで分かる。
「周波数特性」は15kHzから50Hzまで、いくつかの周波数の信号がスポットで流れる。機材の特性を確かめるのに好適だ。
最後に収録された
「各種効果音」は、総合的なステレオ感やレスポンスの確認になる。音楽音ではないだけに、よけいリアルな感触が強い。